近年、重大事故・事件や食・住をめぐる問題の多発、環境問題の先鋭化、そして情報セキュリティ問題の増大等、ますます国民の安全・安心を脅かす危険や脅威が顕在化してきております。一方、今後、急速な少子高齢化社会を迎えるあたり、高齢者の急激な増加や、これまでの高品質な生産を支えてきた熟練技術者の減少など、国民の安全・安心を脅かす危険や脅威がますます増加すると懸念されております。
当財団では、安全・安心を脅かす脅威から国民生活を守っていくための科学技術を「安全・安心を支える科学技術」として位置づけ、少子高齢化をキーワードとして、関西における安全・安心を支える科学技術の研究開発と産業化への取り組み及び安全文化の構築を強化・推進していくことを目的に、産学官による分野横断的な組織として「関西安全・安心を支える科学技術推進会議」を下記の通り設置し、平成19年度から新たに活動を開始いたします。
この活動では、新技術の開発や新産業の創出、安全文化の構築、研究開発プロジェクトの提案を図って参りたいと考えております。
この会議では、
○安全・安心を支える科学技術に関わる分野横断的な研究コミュニティの形成
○安全・安心を支える科学技術に関わる技術情報のアセスメント
○重要研究テーマの抽出と研究開発プロジェクトの企画・立案・実施
○関係各方面への提言・普及活動
により、新技術の開発や新産業の創出、安全文化の構築、研究開発プロジェクトの提案を図って参ります。