当プロジェクトのカーボンナノチューブ(CNT)について
当プロジェクトで合成および用途開発を進めてきたカーボンナノチューブは炭素原子のみからなるナノ材料で「多層・高配向CNT」は、方向・直径・長さが揃っている特徴あるナノチューブです。
CNT樹脂複合材料、コンデンサー用電極、燃料電池、太陽電池、各種CNT糸製造技術を組み合わせた高性能材料など幅広い用途に使用できます。
※2017年10月 現在、プロジェクトは終了しております。
サンプルはプロジェクト参画企業による提供となり、全て有償となっております。
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【垂直配向CNTサンプルの製造と供給】
3分間の熱CVD(Chemical Vapor
Deposition)により、均一な長さと直径を有する基板ベースの垂直配向CNTを作成することが可能です。
サンプル:大陽日酸(株)
協力:中山喜萬 名誉教授、平原佳織 准教授 大阪大学
秋田成司
教授 大阪府立大学
大阪産業技術研究所
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【サンプル スペック】
CNT |
:粉末 |
長さ
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:Rグレード(150〜300µm)
:Yグレード(300〜600µm) |
純度 |
:99.5%以上 |
層数 |
:多層CNT(4〜12層) |
嵩密度 |
:20〜70mg/cm3 |
G/D |
:0.7〜2.0 |
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性質 |
応用用途 |
高い導電性、アスペクト比 |
電子デバイス(IC配線、電子エミッタ) |
優れた熱伝導性 |
放熱材 |
軸方向伸縮に強い、曲げ変形に対して弾力性富む |
ナノ〜マイクロの構造材 |
強いファンデルワールス力と粘着性 |
粘着テープ、繊維 |
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【配向CNTの応用】
・透明導電膜向け分散液サンプル
水もしくは有機溶媒中に分散剤を添加することにより、長いCNTの分散が可能になりました。
分散維持は約3ヶ月です。少量のCNT添加で効果が得られます。CNT濃度0.1wt%の分散液(1L単位)をサンプル提供致します。
サンプル:大陽日酸(株)
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・極低CNT含有導電性フッ素樹脂(PTFE)
フッ素樹脂中に配向CNTを0.05wt%含有することにより、体積抵抗率102Ω・cmを達成。
超臨界二酸化炭素の透過性を利用して、CNTがフッ素樹脂粒子の極表面層(約10μm)上に堆積され、固定化されることにより、非常に少量のCNTで高い導電性が得られます。
サンプル:大陽日酸(株) |
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・CNT紡糸 、撚糸技術の開発
1.CNTの撚糸の糸径制御技術の開発→パターニング技術の実施
→ 極細ツイストCNT糸の製造(直径1μm)
2.ツイストCNT糸の強度向上に寄与する製糸法の開発→CNT凝固技術の導入
→引張強度:1.2(GPa)
製糸・紡績技術:大阪産業技術研究所
・CNT糸の量産技術と応用用途について
長さの長いCNT糸は、ストレッチセンサー、軽量ワイヤーケーブル、または高応答発熱体などの次世代材料の開発に使用できます。
サンプル:大陽日酸(株)
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銅メッキCNT糸
CNT糸(10m)
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サンプル:村田機械(株)、大陽日酸(株)
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